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プロジェクト
ストーリー

空調機事業、
情報通信システム事業の
プロジェクトストーリーを
紹介します。

01

「nocria」
開発プロジェクト

世界初の技術に隠された、
開発者たちの想い。

Chapter.01

過去に事例がないことは、
開発をためらう理由にならない。

Story.01

前代未聞の商品開発に、魂が揺さぶられた。

  • エアコンのフィルター掃除ほど、面倒なものはない。
    「自動でキレイになる機能があれば便利なのに―。」
    それは、誰もが考えることだ。
    各エアコンメーカーでも当然、フィルターの自動清掃機能を研究していたが、技術的にクリアするべきハードルが多く、商品化には至っていなかった。

    「そもそも、ホコリをどうやって除去・処分するかなど、前例のないことばかりで、すべてが手探りでした。」
    初代『nocria®』の開発を務めた高島(現・担当部長)は、当時をそう振り返る。
    「しかし、富士通ゼネラルは『前例がないから』と尻込みをする会社ではないんです。私としても、世界で初めてのモノをつくり出すことに、プレッシャーよりも、技術者として魂を揺さぶられる想いでした。」

  • FG研究所 第三グループ担当部長 高島 伸成

    FG研究所
    第三グループ担当部長

    高島 伸成

    Takashima Shinsei

  • 『nocria®』の開発には、もう一つの大きな狙いがあった。
    「その頃、当社のエアコンの売れ筋は、低価格の普及機ばかりでした。」
    そう語るのは、関西エリアの営業を統括していた阿部(現・経営執行役員)だ。

    「営業としては、高級機のラインナップもほしかった。特に関西エリアでの販売で苦戦が続いていて、その突破口になる商品が必要だったのです。」

  • 経営執行役
    (株)FGFS 社長

    阿部 英司

    Abe Eiji

Story.02

フィルターのホコリを、どう掃除するか?

2001年7月、高島は『フィルター自動清掃機能』の製品化を目指し開発に着手。最初にぶつかった壁は、“フィルターのホコリをどう掃除するか”だった。
「小型の掃除機を内部に搭載するアイデアもありました。しかし、騒音出る上に余計な電力が必要で、省エネ面で問題がありました。」
よりシンプルな方法を模索していた高島は、同僚がエチケットブラシでスーツのホコリを拭き取っている姿を偶然目撃。「これだ!」と直感した。
「ブラシを使えば簡単な構造でフィルターのホコリを掃除できる。そう考え、ブラシと一体成形のフィルターを採用。さらに、ブラシではなくフィルター自体を動かすことで、内部スペースの有効活用も実現しました。」

次に高島が向かったのは、社内のゴミ集積場だった―。

Chapter.02

ゴミ集めから始まった開発が、
ヒット商品と感動を生み出した。

Story.01

「ゴミ」のプリンターと「大量のホコリ」を求め、
会社中を駆け巡る。

  • ゴミ集積場で、高島は廃棄済みの古いプリンターを引っぱりだした。その給紙機構がフィルターを動かす装置として使えると読んだのだ。

    「最初はゴムが滑って全然ダメでしたが、歯車を噛み合わせることでなんとか解決できました。」
    試行錯誤の結果、既存のエアコンをノコギリで切断してつくった試作第1号機が完成。そして『フィルター自動清掃機能』の開発が正式に決定され、その初代開発担当に高島が指名された。2001年秋のことだった。

  • 「試作機の完成に向けては、性能のテストのために、大量のホコリが必要でした。」
    当時、高島とともに開発を担当した梅中(現・担当課長)は言う。

    「人工のホコリと、日常生活で蓄積されたホコリでは性質が違うんです。本物のホコリは、湿気や油、タバコのヤニ、静電気などを含んでいて、簡単にブラシで掃除できません。そこで、会社中のエアコンや換気扇のフィルターからホコリをかき集め、試作機のフィルターにこすり付けて実験を繰り返しました。」

  • 『フィルター自動清掃機能』の概念図。
    フィルターについたホ コリをブラシで上下にはさみ、ダストボックスに集める。たまった ホコリは定期的に捨てる必要があるが操作は簡単だ。

Story.02

生まれて初めて見る光景、次々に届く感謝の声。

  • さまざまな苦労を経た2003年3月、初代『nocria®』はついにデビューを果たす。世界初のフィルター自動清掃機能が話題となり、当社のエアコン販売台数は、前年を大きく上回った。

    当時の状況を、高島が語る。
    「お客様の反応が気になって、電気店に立ち寄ってみました。そこで、『nocria®』の本体からフィルターが出てきた時、お客さまが『おおー』と拍手をされたんです。エアコンに向かって人が手を叩く、そんな光景を見たのは生まれて初めてです。」

    また、エアコン掃除に困っていた高齢者からは、「まさかこんな製品ができるなんて、ありがとうございました。」という手紙が届いた。高島は感動し、たまらずにトイレに駆け込んで泣いたという。

Story.03

「グッドデザイン賞」受賞、販売数も増加したが……

同年10月に、『nocria®』は「グッドデザイン賞」(日本産業デザイン振興会/商品デザイン部門)を受賞。そして、翌2004年には2代目モデルを発売し、販売台数は初代のほぼ2倍に。さらに、翌年発売の3代目は前年度比2.5倍を記録した。
『nocria®』のブランド力は日増しに高まっていったが、営業の阿部はまだ満足していなかった。依然として、関西エリアでは苦戦が続いていたからだ。
「苦戦の最大の原因は、大きさでした。幅が80cmを超える室内機が、日本家屋の標準的な柱の幅に収まらないケースがあったのです。」
「小型化」。そこには、単に筐体を小さくして解決することなどできない、二律背反する課題が―。

Chapter.03

“世界初”をさらに進化させ、
さらに新たな“世界初”に挑戦。

Story.01

「グッドデザイン賞」受賞、販売数も増加したが……

開発担当の杉山(現・担当部長)は、『nocria®』の小型化を最優先課題と位置づけた。
「原理的に、小型化と省エネは相反するものなんです。そもそも『nocria®』のコンセプトは、フィルターをキレイにしてエアコンの性能をフルに発揮させ、省エネを目指すというもの。部品や筐体の小型化で省エネ性能を低下させることとは許されない。」

  • この難題を解決したのが、当社独自の『ラムダ型熱交換器』だった。従来は一枚の板状だった熱交換器を、ギリシア文字の「Λ(ラムダ)」の形に折り曲げて、性能を上げる技術だ。いまでは業界標準となっているこの技術も、1991年に当社が世界で初めて製品に搭載したものだ。
    2008年、最新のラムダ型の技術を採用した『Sシリーズ』は、取り付けスペースの問題を省エネ性能を損ねることなくクリアし、関西エリアでの販売台数も倍増した。

  • シリーズ最大のヒットとなった『nocria® S』。
    SはsmallのSで、その名の通りコンパクトさが最大の特徴。

このヒットを足がかりに、2013年、新たな世界初の技術を搭載した『Xシリーズ』が完成。その新技術について、阿部は次のように解説する。
「もともと『気流の使い方がうまい』と定評があった『nocria®』ですが、その特長をさらに進化させたのが、世界初の技術『DUAL BLASTER®』です。室内機の両端につけられたサイドファンで風をコントロールするという画期的な技術で、省エネ効果をさらに高めてくれるのです。」

さらなる進化のために、挑戦は終わらない

この『Xシリーズ』の登場によって、富士通ゼネラルのエアコンは最高級機までのフルラインナップを揃えることになる。これにより、当社は大手エアコンメーカーと肩を並べるポジションにまで昇り詰めたのだ。

その後、『フィルター自動清掃機能』は各社が追従し、今や業界全体に浸透する技術となった。

しかし、まだまだ、エアコンを取り巻く課題は尽きない。節電機運の高まりや、高齢化による安全・安心な製品へのニーズ増加などを受け、『nocria®』にもさらなる進化が求められている。富士通ゼネラルの社員一人ひとりの汗と知恵、そして飽くなき探究心を結集した挑戦は、これからも続く。

02

デジタル防災無線システム
開発プロジェクト

デジタル化の流れに即応し、
災害時の安全性向上に大きく貢献

Chapter.01

総務省の指針によりデジタル化が促進

  • 「未曾有の被害が出た東日本大震災を機に、防災無線システムのデジタル化が急がれました。被災地にも足を運びましたが、身が引き締まる思いでした。」
    と、前川は説明する。

    総務省による電波法の改正を受け、自治体が新設する防災無線システムはデジタル化が推奨されることになった。
    富士通ゼネラルは震災以前からデジタル無線システムを手掛けており、その技術が必要とされた。

  • 防災システムプロジェクト 統括部 統括部長 前川 忠

    防災システムプロジェクト
    統括部 統括部長

    前川 忠

    Maekawa Tadashi

  • 「甚大な被害を受けた宮城県石巻市でも、デジタル防災無線システムの導入が議会で承認されました。」
    山田も現地へ赴き、デジタル化計画を策定した。

    「市内のどこに中継局を置くかは無線ネットワーク構築に重要な要素。通信が確実に届く場所ではないと役目を果たしません。地図をもとに机上で何度もシミュレーションしますが、現地に行ってみると土地の形状が変わってしまいました。地面があるはずの場所が津波の影響で海になっていたり…。」

  • システムサポート統括部
    システムサポート部 担当課長

    山田 訓弘

    Yamada Kunihiro

Chapter.02

災害から一人でも多くの命を守りたい

  • 一方、開発の篠崎は技術的なポイントを解説する。

    「防災無線システムはインテグレーション技術であるため、開発側には『システム構築』が求められます。また防災無線を実際に操作する人は市役所の災害担当というケースが多く、決して通信の専門家ではありません。ユーザインターフェースにもこだわり、モニターのタッチパネル方式で誰でも操作できるシステムを開発しました。」

    石巻市の「防災無線システム」は2013年、計画通りに納入され、現在も稼働中である。
    中継基地は市内に6か所。市内全域を各日にカバーしている。

    「災害から一人でも多くの『命』を守ることができれば、これほど嬉しいことはありません。」

    全員が力強く声を揃えた。

  • 防災システムプロジェクト 統括部 統括部長 前川 忠

    情報通信ネットワーク事業部
    第一開発部 担当課長

    篠崎 吾朗

    Shinozaki Goro

※登場人物の所属部署は取材当時のものです。