開発本部 技術開発部 デジタル設計ソリューショングループ マネージャー
人事本部 人事戦略部 部長
開発本部 システム開発部 エンベデッド装置開発グループ
空調機商品開発本部 空調機システム開発部 ソフトウェア開発部
生産本部 グローバル調達部 ユニット調達グループ
※登場人物の所属部署等は取材当時のものです。
以前は別の会社でエンジニアをしていたのですが、子どもが大きくなるにつれ、家電製品に興味を持つようになりました。次第に、家の中でも特に身近なエアコンを開発しているメーカーで働きたいと思うようになりました。当社を選んだのは「ファンを両サイドに搭載する」など、ユニークなアイデアや製品を生み出していたからです。
弟がベンチャー企業でWebシステム開発のアルバイトをしていたご縁で、その会社の事務仕事やユーザテストのごく一部を手伝っており、次第に、インターネットやシステム開発に興味を持つようになりました。就職活動を通じ、当社が公共の消防・防災システム構築を担っていると知り、社会的意義のある仕事に関わりたいと志望しました。さらに私は川崎で生まれ育っているので、幼いころから当社も含め富士通グループは身近な存在でした。このような理由から入社を決めました。
大学では電気通信工学科に所属し、電気回路のハードウェア設計ならびに、プログラミングを学んでおり、卒業後も学んだスキルを活かせるモノづくり企業で働きたいと考えていました。中でも特に、エンドユーザー向けの製品を開発しているメーカーでエンジニアをしたいと思っていました。
当社を選んだのは、当時話題になっていた「フィルター自動おそうじ機能」を世界で初めて搭載した技術力を持っていたからです。実は、国内向け製品のブランド名「nocria(ノクリア)」は、「aircon(エアコン)」を逆さに読み、「エアコン業界の常識をひっくり返すような新しいモノをつくり出していく」という思いを込めた造語です。nocriaの名の通り、S.R.さんと同じくユニークな発想を持っている企業だと感じたことも、入社の決め手ですね。
高専で電子情報工学科に所属し、ソフトウェアについて学んでいたので、就職もプラグラミング技術が活かせる企業が良いと思っていました。当社を選んだのはS.E.さんと同じく、世界初・業界初の技術力に興味を持ったからです。異なる文化や多様性が高く、その社風が安心して仕事に思いきり打ち込めそうだと感じたことも魅力のひとつでした。
大学時代に野球部のマネージャーをしていた時のことです。メンバーやチームのパフォーマンスが、環境で左右されることを知りました。そして、私たちの生活において環境に大きな影響を与える要因のひとつが、空調であることも知り、エアコンメーカーで働きたいと考えるようになりました。文系でしたが、できるだけモノづくりに近い現場で働きたい、という思いで就職活動を行いました。当社が職種別採用を実施していたこともあり、自分の希望とマッチしている調達職を希望し、現在はその業務を担当しています。N.M.さんと同じく、家から近い会社であることも魅力でしたね。
私はまだこれからですが、結婚・出産・子育てといった将来を考えた時に、短時間勤務やフレックス制度はとても魅力的だと思っています。今日は実際にご経験されているみなさんの、リアルな体験をお聞きしたいです。
まず、それぞれの制度について。当社では法律で定められた期間よりも、長く設定された制度があります。育児休職は、法定は最長2年ですが、当社の場合、保育園に入れない等の事情があれば、2年以上とすることも可能で、慣らし保育などの保育導入期にも柔軟に対応できています。同じく産前休暇も法律上は6週間ですが、当社は8週間と長いです。そして一番の差は短時間勤務です。法律上は3歳までですが、当社の場合は小学校卒業までですから、9年長いことになります。
男性の取得率も上がってきていますよね。私は夫も当社で働いているのですが、出産の1ヶ月前に短時間勤務に入り、出産後1ヶ月間は育休を、そして短時間勤務も同じく1ヶ月取得しています。つまり合計3ヶ月、育児や家事を普段より多く分担してもらいました。夫だけでなく、まわりの男性も取得するケースが増えてきているので、取得しやすかったとも聞いています。
人事としてもさらに、男性の育休取得を進めていこうとしています。例えばある部門のリーダーポジションの男性が育児休職を1年間取得したことで、部下の男性社員が取りやすい環境が生まれています。身近にモデルがいることは重要ですね。
私のチームの若い男性メンバーも、8ヶ月間の育休を取得して、しっかりと家事や育児に専念できたみたいですよ。
出産後は3時間おきの授乳など、睡眠不足になりがちですよね。家事や育児などをサポートしてくれる人がそばにいると、本当に助かります。私は2人目の時は2歳になる上の子がいたので、上の子の保育園の送り迎えや食事、おむつなど、やることが満載で、買い物や料理なども任せられるので、とても助かりました。
制度を柔軟に活用できることも大きな魅力だと感じています。3人目の時には待機児童となり、予定していた1歳で保育園に入園することができず、復職できませんでした。結果的に1年半の育児休職となりましたが、保育園の慣らし保育が終わるタイミングに合わせて復職日を設定でき、入園直後の慣らし保育で大変な時期、とても助かりました。
復職前に上司とも相談しますが、基本的に、短時間勤務の時間帯・時間数(6時間か7時間)も自分で選択できます。また、短時間勤務とフレックス勤務、通常勤務は何度でも切り替えができます。私も2人目の時に、一時期フルタイムのフレックス勤務にしていましたが、子どもが小学校に馴染むのに時間がかかったこともあり、短時間勤務に戻しました。もちろん限られた時間の中で、求められる以上の成果を上げて自分の役割を果たす義務と責任はありますが、その覚悟があれば、会社からのバックアップはしっかり得られると思います。
また、2021年12月からは、短時間勤務の方もフレックス勤務と併用できるように、さらに制度を充実させました。
子育てに限らず、プライベートな事象に対して、会社はもちろんチームメンバーも柔軟に受け入れてくれる雰囲気がありますよね。自分が早く帰っても迷惑をかけないように事前に相談やスケジュール調整をし、いつにも増して集中して仕事を終えられるよう工夫したことで、フレックス勤務を上手に活用できたかなと思います。
就活している時は、「育休や短時間を謳っているけれど、実際には違うだろうな」と思っていました。でも入社してみると、まさに今日お話しいただいているように、自分の仕事に責任を持って働いていて、仕事でも活躍しつつ、制度を上手く活用してプライベートも充実している方が私のまわりに大勢いて、良い意味で驚いています。採用情報が盛った話ではなかった、と(笑)
私もT.M.さんと同じように、入社したてのころは良い意味でびっくりしました。前の会社では短時間勤務を利用していても残業せざるを得ないこともありましたが、当社では制度が存在するだけでなく、きちんと運用できていましたからね。
私のチームはメンバーが4名とコンパクトなこともあり、お互いにプライベートの状況を把握するなど、良好なコミュニケーションが築けています。その結果、働きやすさにも大きく関係していると感じています。
チームはもちろん、会社の規模が大きすぎないこともあり、各部門も多くても数百人単位です。部門内での距離も近いですよね。ほとんどの場合、部門ごとにデスクが集められていて、役員クラスの方も同じフロアのすぐ近くにいますから、何かあれば、上司はもちろん、直接役員クラスに意見を求めることもできます。また、管理職もメンバー一人ひとりの個性や働きぶりが直接よく見えているはずです。それぞれの適性を考慮した仕事をアサインできたり、短時間勤務やフレックス勤務に理解があるのは、この「距離感」も大きな要因だと思います。そういえば、コロナ禍以前ですが、キャリア入社の方を食堂にご案内したら、後ろから社長に「今日のおすすめメニューは何かな」とメニューサンプルの前で話しかけられ、入社当日に社長とお話できるなんてびっくりした、なんてこともありました。
距離の近さは私も感じています。特に、私の部署のトップはエンジニア出身の女性ということもあり、とても気さくに話しかけてくれます。お喋りで盛り上がることも多く、最近は“あいちゃん”と下の名前で呼ばれるまでになり、嬉しく思っています。
部門を超えた、会社全体のフラットでオープンな雰囲気も感じています。私はまだ入社して間もないので、調達する部品の機能を理解できなかったり、仕様書を読んでも分からない箇所があったりします。そんな時は、部内の上長を通じて技術部門の担当者とやり取りしています。チャットで分からない場合は、電話で。それでも分からない場合は、直接行って聞くこともできます。技術者の方々も嫌な顔をせず優しく応対してくれるので、いつも助かっています。
当社で働いている人の特徴として、真面目で良い人が多いと思っています。コロナ禍でオンラインの機会も増えました。Microsoft Teamsが導入され、チャットやオンライン会議など、便利で気軽なコミュニケーションの方法が増え、情報の共有も楽になりました。一方で、先ほどのT.M.さんの例のように、直接会うからこそ得られるコミュニケーションもあり、対面での会話も非常に大切なものと位置付けています。
働きやすい環境や制度も大切ですが、仕事のやりがい、働きがいも仕事を続けていく上で大きな要素だと感じています。というのも、以前の会社ではいわゆる依頼された仕事を粛々とこなしていく環境だったからです。当時はCAE業務に限っていたため、次第にモチベーションが下がっていきました。そこで、実機テストもやってみたいと思い、当社への転職を思い立ちました。面接段階から希望を汲み取ってもらえて、今まさに、これまで培ってきたCAEと実機テストの両方の業務を任されており、転職してよかったなと、思っています。
私は20年以上当社で働いていますが、一人ひとりのレベルに応じた範囲で入社当初から仕事を任せてもらえたと感じていました。自分に裁量がある仕事というのは、やりがいに直結しますよね。
裁量の大きさは、当社の特徴のひとつですよね。男性・女性は関係なく、チャレンジしたい人が輝ける環境が整っていると思います。このような環境のため、私は現在3つもプロジェクトに携わっている状態です。良い意味で大変ではありますが、エンジニアとしては大いにやりがいを感じていますね。
今でこそ、「育休後の原職への復帰を考慮した配置が行われること」や「出産を経てもキャリアを継続して積み重ねていくこと」が多くの企業で常識となっていますが、私は18年前に当社で経験しました。私は入社3年目に妊娠したのですが、そのことを上司に報告すると「出産後は当然、元の仕事に戻るよね?」と言ってくれました。当時は妊娠したら出産を機に退職する風潮も多かったし、戻っても第一線からは退き配置転換させる企業が多いと思っていましたから、「当社では、たった3年のキャリアでも尊重し、期待してくれている」と嬉しかったことを思い出します。
「女性だから、育児で短時間勤務中だから、重要な仕事へのアサインは避けよう」というような考えの会社ではないですからね。私も去年の7月に第2子の育休から復帰しましたが、それまでとは異なる新たなプロジェクトにアサインされ、さらなる働きがいを感じています。
私もまだ3年目ですが、アメリカのR&Dセンターとの共同開発プロジェクトで、アジャイル開発にも取り組み、仕事を任されるようになりました。
男女とも、良い意味で派手でなく、質実剛健を良しとする人が多いのかなと感じており、このような社風と関係していると思います。良い意味で「女性として」特別扱いされていないのかもしれませんね(笑)
たしかに、いわゆるキラキラとした華やかなタイプは、当社であまり見かけないですよね(笑)
入社後の新入社員研修が、約4ヶ月とたっぷりあります。研修では普段の業務では触れることのない実機に触る機会もあり、充実した研修だと思っています。
実機の分解もやりましたか?
はい。分解も組み立てもじっくりと行うことができたので、私が書いたプログラムがエアコンのどの部分の、どのような動きに使われているかをイメージすることができています。そして今では、私の時よりもさらに研修が充実していると聞いています。「空調機技術アカデミー」という研修制度が新設され、開発者として必要となる基礎的な知識やスキルを身に付けることができるようです。空調機に関連する資格「第二種冷凍空調技士」を取得するためのサポートなど、「学びたい!」という積極的な姿勢を応援する体制が整っていると聞きました。
入社1年目に行われている研修ですよね?私も一部のカリキュラムに参加しました。そして自分たちが調達している部品がエアコンのどの箇所で使われているのかを、まさにこの目で確認することができましたね。また私は入社後4ヶ月ほどで、OJT段階で緊急事態宣言となったため、在宅勤務となりました。正直、仕事をようやく覚えてきたところだったので、不安でした。そんな私の不安をかき消すように、OJTの担当者が逐一チャットで対応してくれたのは、心強かったですし、嬉しかったですね。
アメリカにある当社のR&Dセンターとの共同開発プロジェクトでは、クラウドやAI、アジャイル開発といった、自分たちの部署では未経験なソフトウェア技術や開発環境などが学べるので、スキルアップできていると感じています。また、週一でミーティングを行っているのですが、やり取りは当然、英語です。チームメンバーに英語が堪能なインドからの女性エンジニアもいて、勉強会を開いてもらうなどして、英語力アップにも努めています。
英語力アップの研修は、以前から会社全体で行っていました。ただ、従来はTOEICの受験対策がメインでした。今回、目の前の実務だけでなく、グローバルに活躍するための基礎となる語学力が身につくよう、ブラッシュアップしています。みなさん期待していてください。
若手技術者向けの研修制度は、まだまだあります。開発工程それぞれで具体的にどのような作業をしているのかをゼミ形式で深堀りしたり、海外の最新トレンドを共有する勉強会だったり、デザイン思考を学ぶ場などです。
当社に入社したのは、「業界初となる技術や製品を自分の手で開発したい」との想いもありました。ただ今は子育てが大変な時期なので無理をせず、子どもがもう少し大きくなるまでは、知識を吸収する時期と考え、粛々と仕事を通じて勉強している毎日です。そしていずれはフルコミットで開発に臨めるようになったら、業界初の製品を開発するという目標を叶えたいと思っています。
技術者の時は、プロジェクトが成功しお客様に喜んでいただくことが仕事の喜びでした。マネージャーになってからは、それに加えて、チームのメンバーの成長を実感することも仕事のやりがいとなりました。これからはもっと大きな枠で捉え、会社全体をさらに成長させたいし、そのサポートがしたいと考えています。実現のためにはそれなりのポジションにいることが求められますから、そのポジションを任せてもらえるように自分も成長したいです。
より多くの知識を身につけて経験も積み、1人で取引先との商談も任せてもらえるように成長することが、当面の目標です。富士通と聞くと、多くの人がグループのIT企業やパソコンをイメージします。富士通と聞いたら同じくエアコンもイメージしてもらえるような、そんな会社に成長するために貢献できれば、と考えています。
今日の座談会を通じて、各種制度を有効活用しながら活躍している先輩の生の声を聞くことができ、とても心強く感じました。制度はもちろん、フォローアップしてくれる優しいメンバーが多い社風であることを、改めて嬉しく思っています。
仕事の面では、エンジニアとして成長し、自発的に色々とできるようになるのが、現在の目標です。今日の座談会を通して、エンジニアとしての成長はもちろん、結婚・出産・子育てといったプライベートの充実も、当社であれば両方叶うことが分かりました。
制度としては整っていることは知っていたのですが、実際に活用されている先輩方のリアルな情報を聞くことで、ふわっとしていた情報が、しっかりと形になった気分です。今日は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
※所属や内容などは、取材当時のものです。